現在うちの会社では、城南信用金庫と日本政策金融公庫から融資を受けています。これまでは、城南信用金庫へ毎月約160万円、日本政策金融公庫へ毎月約40万円、合計で月に約200万円を返済していました。1年から1年半ほどは予定どおり返済を続けていたのですが、売上に対して毎月200万円の返済負担が重く、大きくなってきたため、金融機関に相談し、返済条件を変更していただくことになりました。
このように、当初の契約内容を見直して毎月の返済額を減らしてもらうことを「条件変更」といいます。今回は、両方の金融機関にお願いし、毎月約200万円だった返済額を、合計約70万円ぐらいまで減らしていただきました。返済額が約3分の1になったため、毎月の資金繰りという点では非常に助かることになり、条件変更に応じていただいたことについては、本当にありがたいと感じています。
とはいえ、、
返済額が減っても、利息の負担はm同じようには減らないのに注意
ただし、条件変更後の返済計画表を確認したところ、事前に想像していた内容とは少し違うことに気づきました。それは、毎月の返済額が大きく減っても、利息の負担は同じ割合では減らないということです。
僕は当初、毎月の返済額が約200万円から約70万円に減れば、元本と利息の両方が同じような割合で少なくなるものだと思っていました。しかし、実際には「借入残高に対して利息が計算されるため」毎月支払う利息額はそれほど大きく変わりません。
つまり、毎月の返済額が減った分の多くは、元本の返済額が減ったということです。利息については、これまでどおり毎月支払う必要が当然あります。その結果、毎月約70万円を返済していても、そのうち約20万円が利息で、元本の返済に充てられるのは残りの約50万円というような状態になりました。
僕としては、条件変更をお願いする際に、この点をもう少し詳しく説明してほしかったという気持ちはあります。銀行の担当者さんはいい人なのでこれ以上言う気はないのですが、そこの部分をしっかり説明がなかったので、条件変更後の返済計画をみて、びっくりしました。
もちろん、金融機関にとっては当たり前の仕組みなのかもしれませんし、条件変更に応じていただいた以上、担当者を責めるつもりはありません。ただ、借り手側にとっては非常に重要な部分なので、少し説明が足りなかったのではないかと思っています。
返済期間が延びると、支払う利息の総額は増える?
条件変更によって毎月の返済額が減ると、当然ながら元本が減るスピードも遅くなります。そのため、返済期間が長くなります。返済期間が長くなるということは、その間も利息を払い続けなければならないということです。
例えば、借入残高が7,000万円あり、毎月70万円を返済すると単純計算では100か月かかります。100か月は約8年4か月です。ただし、毎月70万円のすべてが元本の返済に使われるわけではありません。仮に毎月約20万円が利息であれば、元本の返済に充てられるのは約50万円です。その場合、実際の返済期間は単純計算よりもさらに長くなる可能性があります。
また、毎月20万円程度の利息を100か月支払ったとすれば、それだけで約2,000万円になります。7000万円を借りて、最終的な支払総額が9000万円近くになる可能性があると考えると、正直かなりびっくりしました。
もちろん、実際の利息額は借入残高の減少に合わせて変わるため、毎月まったく同じ金額になるとは限りません。それでも、返済期間を延ばせば延ばすほど、支払う利息の総額が増えやすいという点は変わりません。
条件変更によって目の前の資金繰りは楽になりますが、長い目で見れば、支払総額が増える可能性が高いのかなと思います。
条件変更は「返済額が安くなる」だけではない
条件変更という言葉を聞くと、毎月の返済額が減り、会社の負担が軽くなるという良い面だけを考えてしまいがちです。実際、毎月約200万円の返済が約70万円になったことで、資金繰りは大きく改善しました。会社を継続するうえで、これは非常に大きなメリットです。
一方で、借金そのものが減ったわけではありません。単純に返済を先送りし、元本をゆっくり返していく形になっただけで期間がのびただけともいえます。そのため利息の支払いは続くため、返済期間が延びた分だけ、最終的に支払う利息も増えることになります。
なので条件変更を検討する際は、毎月の返済額だけを見るのではなく、
- 返済期間
- 元本の減り方(これが減っていかないと借金は減りません。)
- 毎月の利息額
- 最終的な支払総額
まで確認する必要があります。
「毎月いくらになるのか」だけではなく、「そのうち元本はいくらで、利息はいくらなのか」「返済完了まで何年かかるのか」「最終的な支払総額はいくらになるのか」というところまで、担当者に詳しく確認しておくべきだと思います。
キャッシュは会社を守るために必要
今回の条件変更を経験して、改めて「キャッシュ・イズ・キング」という言葉の意味を実感しました。会社経営では、利益が出ているかどうかだけではなく、手元に現金があるかどうかが非常に重要です。
毎月の返済額が大きすぎて手元資金がなくなれば、黒字であっても事業を続けられなくなる可能性があります。その意味では、条件変更によって毎月の返済負担を減らし、手元の現金を確保することには大きな意味があります。
ただし、借りたお金には必ず利息がかかります。返済を先延ばしにすれば、目の前の負担は軽くなりますが、将来支払う金額は増えていきます。今回、利息の総額が想像以上に大きくなることを知り、一刻も早く元本を減らさなければならないという新たな決意が生まれました。
今後、業績が回復し、資金に余裕ができた場合は、可能な範囲で繰り上げ返済を行い(できない場合もあります)、少しでも早く借入残高を減らしていきたいと考えています。
条件変更をするときは返済計画を細かく確認する
条件変更は、資金繰りが厳しい会社にとって非常に助かる制度です。ただ城南信用金庫の担当の方にも言われていたのですが、条件変更が毎度毎度できるわけではないので、当然稟議、審査などを通してくれての話になりますのでその点は非常に感謝です。
毎月の返済額を減らすことで、倒産や資金ショートを避けられる場合もあります。そのため、必要な状況であれば、早めに金融機関へ相談することは大切かと思います。
ただし、「毎月の返済額が安くなるから安心」と単純に考えてはいけません。元本の返済額がどの程度減るのか、利息はいくら支払うのか、返済期間が何年延びるのか、最終的な支払総額はいくらになるのかを、事前に確認しておく必要があります。
僕自身、今回の条件変更によって毎月の資金繰りは大きく改善しました。その一方で、長期的には利息負担が増えることを知り、驚きました。条件変更を検討している方は、契約内容や返済計画表をよく確認し、不明な点は遠慮せず担当者に質問したほうがよいと思います。
目の前の返済額だけではなく、返済が終わるまでに総額でいくら支払うのかまで理解したうえで判断することが重要です。


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